- 能登半島の三朱を訪ねて半世紀 -
日本列島の真ん中。能登半島を駆け抜け続けての半世紀。能登の風土、祭事、民俗に追われての祭りの人生。後ずさりすることもなく能登路にどっぷりはまり、神仏までにもおだてられての写真紀行。三方を海に恵まれた半島は古代の表玄関。遠く大陸文化が潮の流れと共に自然の恩恵に授かった地を走り続けての日々。神話や伝説、ロマンにも心開かせていただき心暖かい人たちにも出会い、絆を深めつつ・・・・・。祭事のキリコ祭りに熱中し「祭りの國 能登」が生まれ、私のロゴとなる。一幅の絵えを観るような光景や出会いを求め、キリコの乱舞に一喜一憂しながらの写真人生50余年。朝夕、わき目もふらず口能登から奥能登、海に山へと・・・・。昼夜天を仰ぎ走り回ること地球を何週廻ったことか・・・・・。ライフワークも原風景の夕陽、朝日へと幅に広がりができる。新しい芽が吹き出る頃、庭先や裏山を真っ赤に染め上げる能登の天花「のとキリシマツツジ」にめぐり逢い、魅せられ、恋のとりこに・・・・。本場キリシマツツジの原点を求め尋ねた霧島連山の旅。そこで出逢った人々からの心の癒しを憶えさせて貰いました。これからも、私のライフワーク、「三朱(キリコ松明・夕陽朝日・のとキリシマ)」を中心に尋ねながら、生涯現役で駆けずり廻りたいと願う。能登半島を「のとキリシマの里」として全国に発信してゆきたい。写真展とともに・・・・。
日本写真家協会会員 渋谷利雄